血まみれ椿姫
☆☆☆

それからリビングで1時間ほどテレビを見て、俺は二階の自室へと戻った。


テーブルの上に置きっぱなしにしてある小さなゲーム機を手に取り、電源を入れる。


新作ゲームを寝る前にプレイするのが俺の日課だ。


静かな部屋の中に、軽快な音楽が流れる。


小さな画面には更に小さなキャラクターたちが出て来て冒険を始める。


主人公の勇者は俺。


他に賢者と魔法使いが仲間になっている。


冒険はまだまだ始まったばかりだ。


音楽に乗せてプレイをしていると、時間が経過するのを忘れてしまう。


様々な場所に隠された謎を解き明かしながら進んでいると、あっという間に11時が来ていた。


「おっと、そろそろ寝なきゃやばいかな」


時計を確認してそう呟く。
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