一番の君。


ほっとする反面、
まだ静寂が続いている。


えっなんで?
私?…やっぱり私なの?


いや、明らかに私なんだけども。


なんか言わなきゃだめ?
だめなの?
私待ちなの…?


残念なことに自分の席が分からず、
逃げ場を失った私は
恐る恐る挨拶をする。


「……おはよう。」



束の間の沈黙。


「「「「おはよう!!」」」」



ビクゥ!


予想外のハモりと大音量に、
全身で驚く。


……へ?


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