さよならくじら
「なんでないてんだよ!」

腕を引っ張ったまま言った。

「.......」

「お前は笑顔じゃないと似合わねーぞ。」

俺。何言ってんだろ.......

「.....そんなの嘘。」

「嘘じゃねー。」

「そんなこと誰にでも言うんでしょ!」

希咲は俺の腕を振りほどいた。

「.......」

「倖羽は優しいから誰にでも優しくするし、誰にでもそう言う。」

なんだよそれ。

「そそんなことねぇー。こんな恥ずかしいこと言えんのお前だけだから。」

うわぁ。言っちまった。

「なんで優しくするの?。優しくれたら、勘違いしちゃうじゃん。」

え。希咲がそんなこと言うとはおもってなかった。

「かん違いすればいいじゃん。」

また変なこといっちゃった。

そう言って俺は教室に戻った。

希咲元気になるといいな。なんて思った。
「えっ.......。」

「っ.......まぁ、笑顔じゃないお前はお前らしくないから、元気出せよ!」
そう言って俺は教室に戻った。
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