蜜月同棲~24時間独占されています~
手を差し伸べたり、優しくしたり、からかったり。
抱きしめたり、頬や額に冗談混じりにキスをする。
幼馴染みにしては、度を越えた接し方ばかりで、私は振り回されて惹きつけられて、頭の中がいつのまにか克己くんひとりに占められてしまっている。
「なんで?」
もう一度聞いた。
じっと目を合わせて、答えを待つのは勇気が必要だった。
一分にも満たない時間だった。
だけどすごく長く感じて、目を逸らしてしまいそうになった時。
「……わからない?」
克己くんの両腕の力が緩む。
向い合うように身体の向きを変えられて、彼の両手が私の背後の手すりに置かれた。
「俺が、どうしてこんなことをするのかわからないか」
いつもの意地悪じゃないような気がするのは、彼の目が真剣なものに見えたからだろうか。
風が遠くから何かの機械音を運んでくる。
「わ、わかんない……」
克己くんにとって、私って何?
幼馴染みじゃないの?
妹みたいなものだって言ったのに、どうして。
人恋しいって言ったから、慰めのつもりだったら
余計に寂しい。
つまらないことを言ってしまった自分が恥ずかしく俯きそうになった時、彼が私の額にキスをした。
抱きしめたり、頬や額に冗談混じりにキスをする。
幼馴染みにしては、度を越えた接し方ばかりで、私は振り回されて惹きつけられて、頭の中がいつのまにか克己くんひとりに占められてしまっている。
「なんで?」
もう一度聞いた。
じっと目を合わせて、答えを待つのは勇気が必要だった。
一分にも満たない時間だった。
だけどすごく長く感じて、目を逸らしてしまいそうになった時。
「……わからない?」
克己くんの両腕の力が緩む。
向い合うように身体の向きを変えられて、彼の両手が私の背後の手すりに置かれた。
「俺が、どうしてこんなことをするのかわからないか」
いつもの意地悪じゃないような気がするのは、彼の目が真剣なものに見えたからだろうか。
風が遠くから何かの機械音を運んでくる。
「わ、わかんない……」
克己くんにとって、私って何?
幼馴染みじゃないの?
妹みたいなものだって言ったのに、どうして。
人恋しいって言ったから、慰めのつもりだったら
余計に寂しい。
つまらないことを言ってしまった自分が恥ずかしく俯きそうになった時、彼が私の額にキスをした。