蜜月同棲~24時間独占されています~

つい、頬が緩んでしまうと、深見さんに突っ込まれた。


「何か心境の変化でもありました?」

「あ、いえ。まあ、たいしたことはないんですけど。働きやすい良い会社だなと、思って」


慌てて、適当な理由を付けてごまかした。
良い会社だと思っているのは本当だけど。


心境の変化、の方が大きい。


克己くんに好きだと言われて、ゆっくりで構わないからと言いつつ速攻で式場のパンフレットを見せられてから、一か月。


克己くんとは、相変わらずキスだけの関係だけれど、確実に私の心は一歩一歩、前進している。
一緒にパンフレットを眺めて、一か所実際に式場を見にいった。


その時に、レンタルのドレスを見てみたり実際にそこで式を挙げる予定の花嫁さんの写真撮影などを見て、そうして準備を進めることで確かに、疼いた傷が和らいでいくのがわかった。


今となってはもう、克己くんとの結婚に本当に迷いなんてない。
一緒に居れば居るほど、彼の優しさに癒される。

次に裏切られたら、私はもう二度と立ち直れないだろうというくらいに、克己くんに心を明け渡してしまっている。
だけど怖くない。克己くんなら信じられると思った。それほどに、彼は私に対して慎重だった。

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