俺様社長ときゅん甘同居
「美味しそう。拓さんありがとう」
「いや、晶子が美味しそうに食べてくれるから作りがいがあるんだ。俺一人ならここまでしない」

そう笑いながらいうと、拓さんは椅子を引いて座らせてくれる。
ほんと、こう言う行動をスマートに自然とやるから凄い。

「ありがとう」

照れくさいけど嬉しいから、その気持ちはちゃんと言葉にしないとね。
朝ごはんも、いろんな種類をチョットずつシェアし合う形で食べた。
拓さんの作るご飯は美味しいから、このままだと太ってしまいそうだ。

「ねぇ、拓さん?万が一このまま拓さんに美味しい料理を作られ続けて食べて食べて、太っちゃったらどうする?」

思わず聞いてみた

「太ろうがなんだろうが、俺が好きになったのは晶子の本質だから。見た目が変わったくらいで気持ちは変わんないさ」

何を当たり前のことをという顔をして返す拓さんに、微笑んで私も返した。

「私も気を付けるけど、そう言ってくれてホッとしてる」
「そんなこと心配すんな、俺はなんだかんだ晶子にベタ惚れだからな。他所なんて見てられないし」

クスクスと返されて照れてちょっと顔が赤くなりつつ

「私もだよ・・・」

目線も合わせられず俯きながらになったけど、自分が嬉しかったなら伝えなければと頑張ってみた。

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