それでも、幸運の女神は微笑む
『挨拶?挨拶って言った?』

『うん。女の子への別れの挨拶だよ』

『はあああああああ!!??』


低音で凄んだ私の手をクイッと引いて、ラギアがこてんと首を傾げた。


「よくわかんないけど、殴ろうか?」

「ちがう!」

「そうだよ殴るなんてひどいよー」

「わたし、なぐる!」

「ぶっ」


私の右ストレートが唸る!!!




『ちょっと!女の子がグーで殴っちゃ駄目でしょ!』

『ああん?女の子の唇を奪った口が何言ってんだよ?』

『うわぁ。ガラ悪ぅ。
おっかしーな。女の子は皆喜ぶんだけどな』

『はああああああ?』



私の襟首掴み再び・・・にならなかった代わりにラギアが掴んでくれた。

そして容赦なく揺さぶるラギア。



「ちょ、な、んで、君、がっ」

「旭イラついてるみたいだから、代わり」

「ラギア、ありがとう!」

「うん」

「いや、これ、いじめじゃ」

「旭、コイツ何したの」

「・・・言える、できない」

「単語がわかんないの?」

「う、あ、その・・・」



それもそうなんだけど!

言えないって!夕日が私のファーストキス奪ったとか・・・!

あれ!?でも、牢に入ったってことはラギアもロイから聞いて知ってる!?


わからない・・・。

いや、でも、知ってるとしても、言えな・・・




「キス、したの」



・・・い?





あれ。夕日何言ったの。ラギアがピタッと停止したんだけど。

何言ったの!!!





< 153 / 153 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

小さな光
瀬亜♪/著

総文字数/6,795

詩・短歌・俳句・川柳40ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
今も、どこかで。
おやすみなさい。
瀬亜♪/著

総文字数/5,476

恋愛(純愛)15ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
愛しい君に向けて、 静かに言った。 「おやすみなさい」 ○さよならの代わりに○ ○陽だまりの中で○ ○花を揺らす風のように○ *** 「おやすみなさい」 そう言った人達の 優しい短編集 ***
ふたり。
瀬亜♪/著

総文字数/2,031

その他6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
たぶん そこかしこで いろんなふたりが 今日も 笑ってる

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop