薔薇姫《短編》
そして姫が、庭の薔薇の蕾がほころぶ朝のような、瑞々しい中に甘い女の匂いをただよわせ始めた時、王は姫の婿をとることにしました。



一人娘の姫の忠実な騎士にして、さらに自分の後を継いでこの国を盛り立てていく才覚が無ければなりません。



王は時間をかけてよりすぐりの候補者を選ぶと、最後は姫に選ばせる為に舞踏会を開きました。



国内外から選りすぐられた男たちが集い、自分こそが姫の伴侶に相応しいと火花を散らしました。

ところが、いつまで待っても肝心の姫が広間にやってきません。

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