私達が殺るしかない

時間が無い!

鳴ってから3分ほど経っただろうか...
やっと5人は校門にたどりつくことができた。
しかし、
「ねぇ、あれをみて!兵隊がいるわ!」
姫華が言うとおり、10人くらいの兵隊がうろうろと歩いていた。
「どうしよう...」
「躊躇してる場合じゃないわ!早く!建物に入ってて!」
「待って!私も応戦する!」
「幸子!?...ありがとう。」
美羽が4人を押しのけて敵軍へ飛び込んで行くのを、幸子もついて行った。
美羽は一瞬たじろいだが、幸子の強い意志を尊重し、止めようとしなかった。
(...さっきは美羽に助けてもらったから、今度は私が美羽を助ける!)
「...幸子!?美羽!?」
「心配しないで!はやく!姫華も逃げて!」
心配して躊躇する姫華を、逃げるよう促すと美羽はライフル銃を、幸子はチェーンソーを構えた。

「じゃあ、二人揃ったところで...」
「時間がないから、さっさと片付けちゃいましょ!」
二人はがむしゃらに武器を振り回したり、乱射したりした。
兵隊の首が次々と真っ赤な血しぶきを上げて飛んでいった。
しかし、その瞬間後ろから銃声が聞こえた。
「美羽っ!あぶない!」
幸子に腕を引かれ、美羽は間一髪避けることが出来た。耳のすぐ横を銃の弾が通っていくのをみた。
「...ありがとう!」
さっき銃を撃ったと思われる軍隊の1人も、まもなく力尽きて、心臓から大量の血液を吹き出して倒れた。
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