月が綺麗ですね
すべてを話してスッキリしたのか、いがちゃんは笑顔で話題を変えた。
「ねぇ...私知らなかったんだけど、仙台って今が桜の見ごろなのね」
「うん」
東京から一ヵ月近く開花が遅く、GWあたりが見ごろだった。
「だから凄い観光客がいたのね」
「そうだね。この時期は多いかも」
「今日案内してくれない?」
「今日?いいけど。だったら青葉山公園とかがいいかなぁ」
「地元の穴場がいいわ。だって、名所だと人混みが凄いでしょ?」
「そうね。穴場も何か所か知ってる」
「私、今日はこっちのホテルに泊まる予定なの。明日東京に帰るから、一緒に夜桜見物してよ」
「いいよ」
場所と時間を決めると、いがちゃんは「疲れたから、ホテルでひと休みする」と言って帰って行った。
ひとり残った縁側で、庭に舞う桜の花びらを見つめた。
彼はいつも私に誠実だった。それなのに、そんな彼を苦しめ、混乱させてしまった。
...だけど好きだから。愛しているから、疑ったり、悩んだり苦しんだり。
恋愛って...自分を見失う。
それはいい意味でも悪い意味でも魔法をかけられたみたいに。
こんな私を...彼は許してくれるかな...。
楡の木が風に葉を揺らしている。
「東京に帰ったら、真っ先に彼に謝りに行こう」
「ねぇ...私知らなかったんだけど、仙台って今が桜の見ごろなのね」
「うん」
東京から一ヵ月近く開花が遅く、GWあたりが見ごろだった。
「だから凄い観光客がいたのね」
「そうだね。この時期は多いかも」
「今日案内してくれない?」
「今日?いいけど。だったら青葉山公園とかがいいかなぁ」
「地元の穴場がいいわ。だって、名所だと人混みが凄いでしょ?」
「そうね。穴場も何か所か知ってる」
「私、今日はこっちのホテルに泊まる予定なの。明日東京に帰るから、一緒に夜桜見物してよ」
「いいよ」
場所と時間を決めると、いがちゃんは「疲れたから、ホテルでひと休みする」と言って帰って行った。
ひとり残った縁側で、庭に舞う桜の花びらを見つめた。
彼はいつも私に誠実だった。それなのに、そんな彼を苦しめ、混乱させてしまった。
...だけど好きだから。愛しているから、疑ったり、悩んだり苦しんだり。
恋愛って...自分を見失う。
それはいい意味でも悪い意味でも魔法をかけられたみたいに。
こんな私を...彼は許してくれるかな...。
楡の木が風に葉を揺らしている。
「東京に帰ったら、真っ先に彼に謝りに行こう」