真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
家に帰ってからも考えるのは彼のことばかり。

でも、他のことも考えなきゃ。

一人暮らしは何かとやることが多い。

とりあえず、洗濯だ。

このマンションは防音設備がしっかりしているので、夜に洗濯機を回しても迷惑にはならない。

ドライモードで洗ったブラジャーを干しながら思う。

せめて、あとワンサイズ胸が大きかったら良かったのにな。

普段は盛りブラ着用でごまかしているけど、いざベッドインしたらバレてしまう。

......どうしよう。

広務さん、巨乳好きだったら。

でも、彼巨乳好きには見えないけどな。

って、結局また彼のこと考えてる私。


洗濯が終わったら、次はお風呂。

バスタイムは女子力アップの重要な時間。

湯船にゆっくり浸かって、血行を促進して全身から汗を出す。

それから、固形石鹸で体を洗う。

肌を傷めないように、タオルは使わず手洗いで。

いつか広務さんに抱かれる時のために、お肌に磨きをかけておかなくちゃ。

巨乳じゃない分、肌質でカバー。

すっかり茹でダコのように赤くなった体で、お風呂から上がった私は冷蔵庫からチューハイを取り出した。

妊娠したら、お酒は止めよう。

今のうちにじっくり味わっておこう。

それにしても。相変わらず、めでたい妄想が尽きないな......。

全部現実になって欲しい。

そんな願いを込めてチューハイ片手にスマホを見たら、その瞬間流れ星のように着信ランプが光ったーー。

着信 『成瀬 広務』

これは出るしかない!

風呂上がりで、まだ裸だけど......!

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