おとぎ話
序章


『ぼくがせいちゃんを守るから!』




事故でお父さんとお母さんを一度に亡くし、泣き続ける私に涼くんはそう言ってくれたよね。


『ぼくが今日からせいちゃんを守る!だから泣かないで!』

『ひっく、ふっ、りょうくん、本当?』

『うん!』

『えへへ、そっか、じゃありょうくんはせいのナイトさんになってくれるの?』

『うん、ぼくは今日からせいちゃんのナイトさんだ!』


そう言って私の手の甲にキスを落としてくれた涼くん。

その時の私はきっと恋に落ちたんだ。


お父さんとお母さんがいなくなってしまったことはすごく悲しかったけど、涼くんの言葉に救われたんだよ。




ねえ、涼くん覚えてる?



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