世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」
「大丈夫だ挟まってるだけだ、悪運がつえーな」

「車大丈夫か?崖からおちねーだろうな、シャレになんねーぞ」


「はは崖から車落ちたら体まっぷたつだな、爆弾でも落ちなけりゃ大丈夫だでかい岩にしっかりのっかてるよ」


「人呼んでくっから」


「俺たち上下で車止めておくよ、このままじゃ追突されるからな」


しかしこれだけの大事故でよくこんな物ですんだな、そう思った

ギギ ギギギ 車のボディーがきしむ音がした

がらがらがら、崖が車の追突の衝撃で崩れかけていた

まずい


「おいこっちにこい、助けてくれ」

グオ グオ バオバオ

事後の上と下の道路ではみちをふさがれいらついている連中がアクセルをふかし

道を止めている仲間を威嚇していた

祐二の声は全く聞こえなかった

「速くこい助けてくれ、うぎゃー」
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