世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」

3  変化

「おはよー、おはよー、おはよー」

またいつもの朝だ
みんなの声が
また同じく聞こえる

「おはー」
私も挨拶を返した

「ぶーーん ぶんぶん」

ちびすけが車のエンジン
の音を口まねした

今日は車に乗って
行くの合図だった

事務所へ行く道が
ちびすけの学校への
道を通るので時々

ちびすけを車で送って
いた

車に乗り込み
エンジンをかけ

出かけようとした時

「パパ車のエンジンすぐかかったね」

「えっ!」

ほんとだ気が付かなかった
昨日の違和感はこれか

エンジンがすぐにかかる
あまりにも当たり前の事

車を発進させて驚いた

「えっ!」

思わず声を出してしまった
いつもの感じじゃ無い

あのアブラの切れた
歯車が回るって感じの
走行感が無い

なんか新品の時みたいだ

どうしたんだろ
マーいいか調子いいんだし

・・これから起こるとてつもない事・・


・・その予兆、とても小さな予兆・・

私は気づくはずもなかった。。


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