世界が思いどおりになったら1幕「覚醒」

3 平穏な日々

今日はバイト先の給料日
だ、漁港のバイトは毎日
有るわけじゃ無かった
シケで船が出ない時や
出港しても漁にならない
と判断した時は漁に出ない

燃料代の節約だそうだ
バイトは平均周4日って
所だった


一月で10万から15万
もう少しなんとかしないと
遠征金の振り込みに間に合わない

しかし漁港でのバイトはおまけ
が有った、競りにかけらない
魚、傷ものや外道など通称ゴミ
と呼ばれている売り物にならない魚をいくらでも、もって帰れた

女房は家計が助かると言って
大喜びしたし、大量にゴミが
出た時は近所に配った、キズ物
でも味にかわりが無い新鮮な魚を近所でもありがたがった

お礼に野菜や米、肉などお裾分けしてくれた

おかでで食費が半分にまで減った

「よう、内田さんお疲れコーヒー行こうよおごるから」

振り向くと安だった
彼はまだ21歳だ見た目は相当ハデだが話す事はしっかりしていた

中学から組んでいるバンドの練習がしたくて昼時間の取れる
漁師になったそうだ

どんな格好しても漁師はOKらしい

一度見に来いと言うので練習を見たが、かなりのセンだった、やり方次第で売れそうな感じもした






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