終わりで始まる進化論~第一部~

ルームライトの明かりで振り向かされて布団に潜り込んできた犯人と目が合う。




金色の髪に碧眼、白のネグリジェ姿からは女性のものである証拠の膨らみや曲線的な身体のラインが浮き彫りになっている。




目の前の少年……いや、女性は戸惑ったような表情を浮かべていたが、それはナツキも同じことだ。






「え……、リュカ……君?」




赤面する彼、もとい彼女の名前を呼んだ瞬間に顔面に柔らかくも痛い感触がぶつけられた。ナツキの枕だ。





「な、な、なっつんのえっちー!!」





枕で数回ナツキを殴打した挙げ句、とんでもなく理不尽に騒ぎ立てられリュカは部屋を出ていってしまう。


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