終わりで始まる進化論~第一部~
コンダクター


「うん。対進化生物(ハーフタイプ)の子には皆現れる症状だと思ってたよ。第二形態人種(セカンドタイプ)になった時にどんな形状をしているのか分かるようになってるんじゃないかな?ほら、ボクらは半分は侵食されてるわけだしね」




既に当然のように答え返してくれるリュカだが、そこに至るまでは時間がかかったのではないだろうか?




ナツキなら、そう容易に半分侵食されている状況を受け入れられるかは、正直よく分からない。





しかし、同席しているシノミヤが先ほどとは違う険しい表情を浮かべている。




やはり、シノミヤは明らかに人体実験に対し否定的な姿勢を崩すことはない。




リュカを睨むものの、ある程度の態勢が出来ているナツキは、質問を重ねる。


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