3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「杏、おはよ♪」
教室につくなり、菜々花ちゃんが私に飛びついてきた。
「お、おはよ!」
私の声を聞いて、菜々花ちゃんは 顔をニヤニヤさせた。
「ねぇ〜昨日は大我と一緒に消えちゃって!
どーしたの?」
うう...。
なんか聞かれるのが予想ついていたよ。
イルミネーションの中でキスをしました。
なんて言える訳もなく...。
「お手洗い...ついてきてくれたの」
そう言った私は、タイミングが悪かった。
後ろには大我君が女子に囲まれながら登校してきたのだ。
大我君は、むすっとした顔をして席につく。
私も先生が来たから席につくけど...。
大我君の背中が...小さく見えるのは気のせいなのかな?
だって...恥ずかしいんだもん。
恥ずかしいけど...公表したくない。
でも、大我君には好かれていたい。
私、ワガママかな?
正直に言おう。
恥ずかしかった。
たったそれだけを。