男嫌いな僕と新撰組。
男嫌いな僕とほんとのほんとに新撰組入隊試験。
ーーー目を覚ますと、朝になったのか部屋は明るくなっていた。
『ってえ!……僕、部屋で布団敷いて寝たっけ…?……あ、ちがう』
たしか……倒れたんだ……よ、ね?
……だれかわかんないけど、ありがとうございました。((だれか探す気ない))
探して御礼言うとかめんどい
という本音はしー…だ。
……そして、倒れる前の光景が頭の中で浮かび上がってくる
山﨑さんに脅しというか助言をいただいたんだよね
『……覚悟……』
無意識に真剣に触れる。
……てあれ、これ土方さんに置いてけって言われたから広間に置いたはずなんだけど……あれ?
……なんか眠っていた間にあった出来事が多くて、違和感ありまくりなんだけど。
ま、そんなことも気にしない、否忘れられるのが僕だ。
《……すまない》
微かに聞こえた低い声
……あ、一さん…!!
《俺が頼んだばかりに、流唯はあぶない目に……》
……いいですよ、そんなこと
僕がわるいんですから
それに
覚悟、決めましたし
……僕は必ず、ここに入ってみせる
《そうか……》
一さんはそう言って、フッと優しく笑った……気がした