年下彼氏


***



「じゃあね」

「いや、あのさ・・・」

「なーに?」


くるりと振り返って笑った目が怖いって。

はい、すいません、なんも聞きません。


女子部屋近くでぼそぼそ立ち話。

あんまり大声で話して見付かったらヤバイし、ほんとは早く出なきゃいけないんだけど。



「亮介?合宿の最終日までに去年のベストメンバーに勝てるようにしなね?」



頭ん中でぐるぐる他のことを考えていて野球の話で現実に戻される。



< 114 / 244 >

この作品をシェア

pagetop