年下彼氏

家族




下校途中、なんとなく向かった先は一度亮介に連れてきてもらったカフェ。

飾ってあったあの写真を、なぜか見たくなったんだ。
夕焼けに染まる、あの空の写真を。



「いらっしゃいませ」

「ぉおー!美奈子ちゃんじゃないか?」


マスターと、それから……、亮介パパ。


「亮介…くん、のお父さん……」


マスターの手には大きめのスノードーム。
亮介のお父さんが何の用事でここに来てたのか、わかってしまった。

前に来た時もレジの横に置いてあったスノードーム。
あれは亮介パパからのお土産だったんだ。



「こんにちは」




< 215 / 244 >

この作品をシェア

pagetop