年下彼氏
いつも、入り口じゃ恥ずかしいでしょ?とか言って亮介はマンションの裏手に自転車を止める。
微妙な気遣いだけど、実は結構気に入ってる。
絶対言わないけどね。
自転車から降りて荷物を受け取る。
動かない私を見て亮介が不思議そうに首を傾げた。
「どうかした?」
聞かれたから、とりあえず覗き込んでくる亮介を睨んでみる。
「美奈子?眉間にしわよってるけど・・・」
「何度も言ってるけど、たぶん私は亮介のこと好きにならないよ?わかってるの?」
「突然どーしたの?もう何度も聞いたけど」
心底不思議そうに亮介が首を傾げる。