年下彼氏


「いや、あの子はちょっと色々あって」


赤くなった頬をさすりながら、言い訳がましく亮介が言う。

そんなことは聞いてないし、別にどーでもいい。

とりあえず、亮介が私のことを本気で好きだってことが疑わしいってわかった。


「モテるからって、結構遊んでんだ?」

「いや、だからあの子はちょっと色々あって」

「ふーん」


亮介も慌てることがあるんだ。

全然可愛げないから年下っぽくなかったけど。



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