年下彼氏


とりあえず、前向き宣言だな。



「行動あるのみなんで、恋煩ってる場合じゃないっすね」

「おぅ。それでこそ前向きポジティブ新米エース。でもなー佐藤はなかなか難しいぞ」

「・・・なんか知ってんすか?」

「いや、中学の時――」


そこまで言って沢藤さんは突然口を閉ざした。

後ろを振り返ってみればドア付近に佇む冷たい笑顔の美奈子。


「沢藤?亮介呼んで来てって言ったでしょ」


あぁ、なるほど。

そりゃ、ヤバいよね。



< 75 / 244 >

この作品をシェア

pagetop