年下彼氏
とりあえず、前向き宣言だな。
「行動あるのみなんで、恋煩ってる場合じゃないっすね」
「おぅ。それでこそ前向きポジティブ新米エース。でもなー佐藤はなかなか難しいぞ」
「・・・なんか知ってんすか?」
「いや、中学の時――」
そこまで言って沢藤さんは突然口を閉ざした。
後ろを振り返ってみればドア付近に佇む冷たい笑顔の美奈子。
「沢藤?亮介呼んで来てって言ったでしょ」
あぁ、なるほど。
そりゃ、ヤバいよね。