リライトリライト
 佐野主任と帰り道を歩きながら頭をぐるぐるさせていた。

 早く私と解散して、先ほどの人達と合流するような素振りもない。
 あれからずいぶん歩いて、もうアパートに着きそうだ。

 この関係が心地いいからって…甘え過ぎているかもしれない。

 反省の気持ちが浮かんで隣の佐野主任に視線を移すと目が合った。

「あ、ちょっと止まって。
 何かついてるぞ。」

 道の端に寄せられて立ち止まった。
 顔を持ち上げられてドキッとしていると頬を手でそっと払われて………。





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