リライトリライト
「こちらのマシーンは自由に使ってください。
 人気なのは1回何分とマシーンに書かれています。
 その通り譲り合って使ってください。」

 マシーンがある場所を示して説明してくれる。

 整然と並んだマシーンや器具を使って運動をしている人が何人もいた。
『平日夕方女性割り』のおかげなのか、女性も多く、通いやすそうな環境だ。

「次はこちらに。」

 10人くらい入れそうなスタジオと20人くらいのスタジオがあった。

「スタジオでやるものはメニューやスケジュールが先ほどお配りした紙に書かれていますので、予約していただくか、当日でも空きがあれば飛び入りも可能です。」

 ヨガにエアロビ、色々なメニューが書かれていて楽しめそうだ。

「まずは使ってみないと分からないと思いますので、使ってみて聞きたいことがあればその都度、遠慮なく聞いてください。」

「はい。ありがとうございます。
 今日はこのまま使ってみてもいいんですよね?」

「はい。どうぞ。」

 1階へ戻ろうとしていたスタッフが振り返って付け加えた。

「プールのご利用は今のところ考えていないということでしたが、もし使われるようでしたら、また説明しますので、お気軽におっしゃってください。」

「ありがとうございます。
 プールに入っても恥ずかしくないくらいになったら考えますね。」

「またまた~。黒谷さんが入ったら男性会員が喜んでしまいますよ。
 そういう意味では入らない方がいいかもしれないですけど。」

 では。と、今度こそフロント業務に戻るらしく階段を下りていった。

 水着になれるほど…ねぇ。
 とりあえずは運動不足の体をどうにかしなくっちゃ。



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