【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
神田彩良から見た世界


私、神田彩良は今猛烈に、ジレジレしています。

どうしてか…。

それは上司とセンパイとのかなり偏差値低めな恋愛模様を間近で見ているからなのです。


「はー…ほんと、まとまんないなー…」


今日も水美センパイは、赤い顔して補佐からの熱烈アピールをかわしてる。

そんなに照れるくらいなら、他の女の人みたいにしなだれちゃえばいいのに…。


でも、それが出来ないから水美センパイの魅力はアップする訳で。

なんか、補佐が必死になってる所を見ていると、楽しくて仕方がない。


あれ?
私こんなに意地悪だったっけ?


皆公認の二人なのに、男遍歴の黒歴史を持ってるセンパイは、なかなか男性を信用しようとはしない。


それなのに…実はクールそうに見えてかなりの愛されたがり。


そんなの臆面にも出してませんと、本人は思ってるのかもしないけれど。


私、気付いちゃってます。
そして、補佐だって見抜いちゃってます。


まぁ、あれだけ分り易いと、皆そうなのかもしれないけど、ね。

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