碧眼の副社長は愛をささやく
次の週の土曜、朝の10時。

天気は快晴。

絶好の温泉旅行日和。


エリックの、少し長めだった髪は、今は短く切られ、

チノパンに白のカットソー、
靴はスニーカーと言うラフな恰好にも関わらず、
垢ぬけた感じがあり、

通りがかった女の子も、

「さっきの男の人、すっごく恰好いい~」

などとひそひそ話ながら、通り過ぎていく。


「綾乃、お弁当食べていいです?」

電車が動き出してすぐ、窓の景色も見ないで、
エリックが待ちきれない様子で、嬉しそうに聞く。

夕飯を豪華にする分、朝ご飯とお昼ご飯を一緒にする事にして、
せっかくだから駅弁にしようと、駅弁コーナーに行っていた。

エリックは駅弁がカルチャーショックだったらしく、
駅弁って、こんなに種類あるんだ・・・と真剣に悩み、
最終的には、一番大きなお肉が乗っているお弁当を選んでいた。
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