碧眼の副社長は愛をささやく
土曜、パーティ当日。

パーティは１２時からだが、準備の為１１時に出社。

服装はドレスとの事だったので、友人の結婚式の時に着た、
ピンクのワンピースで、スカートの所にフリルがついた物を選んだ、
靴は２センチのヒールのついた、白いパンプス。

化粧と髪のセットは、専門の人が来ており、
髪の一部を上の方でまとめて、セットしてくれる。

周りは総務課と企画課の人ばかりで、
知り合いはいなかったが、時々、気にかけて話かけてくれる。

「ねえ、いい男いないかしらね」

「多分おじさまばかりよ、てか、あなた彼氏いるでしょ」

いい男か。

彼氏と高校の２年で別れて以来、誰とも付き合っていない。

アプローチされた事もあったが、誰となく付き合うのも、
相手に失礼だと思って、断っている。

それに、『完璧な女』と言われる私の欠点・・・・。

首を軽く横に振り、下を向いていた顔を上げ、笑顔を作った。
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