碧眼の副社長は愛をささやく
「そろそろ、夕飯にしましょ」

カレーのルーを溶かし込み、味を見る。

いつもとは逆で、エリックがお皿をテーブルに運んでくれた。

「いただきます」

「いただきます、本日の糧を神に感謝致します」

スプーンでカレーをすくい1口、

「美味しい!」

「そう、良かった」

エリックは目を見開き、ぱくぱくと食べていく、

もっとゆっくり食べたらいいのにと思いながら、
私はゆったりと食べていく。

「こんな美味しいカレー食べた事ないよ」

どうやら、とてもご満足のよう、作って良かったと心から思う。

「綾乃はやっぱり完璧だよ」

そんな言葉にくすぐったく思える。

何度も美味しいと繰りかえしつぶやきながら、
その後もぱくぱくと食べ、すぐにお皿は空になった。

おかわり!とよそおうとするエリックに、
食べすぎよ、とたしなめたのだった。
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