sweet sweet Valentine!!
happy valentine!!

「いつもありがとうございます。本日バレンタインデーは御社からのお気持ちをお渡ししております。宜しければお受け取りくださいませ」


受付嬢として3年目。
3回目となるこのバレンタインデーに受付でチョコをお渡しすることは関連企業の方々には覚えもめでたく普段の倍以上の来訪がある。

やはり受付嬢としてそれなりの容姿である事は自慢じゃなくとも自覚もしている。


そりゃ若くて可愛い女の子にチョコ貰ったら嬉しいよね。


少なからず嬉しそうに受け取ってくれるおじさま達の中にはホワイトデーに小さなお返しを用意してくれたりして。
役得だったりする。



なのに、さっきから隣で吹き出しそうな笑いを堪える先輩をジロリと睨んで嗜める。

「っ、ぶっ、、だって。あれみたら来年からこのイベント無くなるんじゃない?ってくらい睨んでるんだもん」


そう笑う視線の先には不機嫌さを隠そうともせず腕を組んで仁王立ちをしているのはこの会社の御曹司でもあり、社長補佐でいつもは社長室に居るはずの…私の彼氏だ。

仕事はどうした!仕事は!!




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