くるみさんの不運な一日
「まあ、関係ないけど、」
「でしょ? だから別に手伝わなくても――」
「でも目の前でぶっ倒れられて、知らん顔してんのもどうかと思うし」
「は?」
「それにまあ……知らない仲でもないし」
「は!?」
「どっちかって言えば、そこそこ深い仲だしな」
含みのある言い方に、振り返った先。
ソファに座る天川智明は、柔らかい笑みを浮かべてスポーツ飲料を差し出してた。
――何で今更優しくすんの?
その質問は頭に浮かんですぐに消えた。
「今更」じゃない。
天川智明はベッドの上でも優しかった。
「でしょ? だから別に手伝わなくても――」
「でも目の前でぶっ倒れられて、知らん顔してんのもどうかと思うし」
「は?」
「それにまあ……知らない仲でもないし」
「は!?」
「どっちかって言えば、そこそこ深い仲だしな」
含みのある言い方に、振り返った先。
ソファに座る天川智明は、柔らかい笑みを浮かべてスポーツ飲料を差し出してた。
――何で今更優しくすんの?
その質問は頭に浮かんですぐに消えた。
「今更」じゃない。
天川智明はベッドの上でも優しかった。