愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


「、、、でもお腹の子の父親が彼とは限らないわ。病院に運ばれたと聞いて、急いで駆けつけて見れば凄く長身で素敵な男性が一緒だったの。、、、確かこのマンションのオーナーさんって言ってたわね。話によるとエレベーターで倒れている真澄ちゃんを見つけたそうだけど、、、それも本当か疑わしいわ。もしかしたら、2人は一緒だったのかもしれないし。」


淡々と聴きたくない事実を聞かされる。







「凄く純粋そうに見えて、、そういう所、意外と姉さんに似てるのね、、、。あざといと言うか、、、、男を弄ぶ感じが。才能がある人って、やっぱり何処か変わっているものね。デザインの創造力も色んな刺激が必要なのかしら。、、、それに、、、っ!?」


最後まで美加子の言葉を聞かずに、勢い良く立ち上がる。



「もう、、、大丈夫です。事情は分かりました。取り敢えず、、、真澄の事、宜しくお願いします。これからどうするからは少し冷静になってから考えます。」


無表情で呟く。

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