桜吹雪の中で


ふたつ縛りの女の子がこっちに向かって走ってきた。

「あれ?なにしてんのよ?!

道流(みちる)!!」


「あ!!薫ちゃーん!!
久しぶりだね!!」


道流っていう女の子はスピードを緩めて、薫さんのところに行った。

私は気になり小野くんに聞いてみた。


「あの、小野くん…誰?」

「あの人は僕のいとこなんです。

同い年の橘 道流(たちばな みちる)。
今日はもしかしたら、菜美さんを送ることができないかもしれません。」

「だ、大丈夫だよ!!
いとこさんが来てるならね!

でも、何でここの制服着てるの?…」



ザワザワし始めた。



そんな気がした。
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