お前の唇、奪っていい?
「いや、何言って...ファンとは流石に飯とか、無理です」
「ファンとしてじゃなくて、あたし本気なんです。というか...もしかして覚えていませんか?
あたし1度だけ、祐誠くんと一緒に撮影したこと、あるんですよ」
「は?」
撮影って、もしかしてこの人もモデルさんなの?
確かに顔は可愛いし、スタイルもいいけど、モデルさんが普通コンビニでアルバイトなんかする?
「あの...本当にモデルさんなんですか」
「はい、全然売れてませんけどね。だからこうしてアルバイトしてるんです。
祐誠くんがデビューして間もない時に、一緒に撮影したんですけど、
あたしその時から祐誠くんの事が好きでした」
「えええっ」
...いきなり告白!?
思わず驚いて声を上げてしまった
祐誠は、微笑を浮かべて頭をかいている
いや、なんで驚かないの...
「あの俺、女に興味とかなくて...
デビューして間もない時は頭がいっぱいいっぱいだったんで、
誰と一緒に撮影したとか覚えてないんですよね」