敵とか味方とか ひとりならキミとなら
第一章

私の幼稚園。


「ねぇ。まま。まだねむぃ。」
そう言って毎日遅刻して行ってた幼稚園。
朝が苦手で、まだ哺乳瓶で牛乳を飲むのが大好きだった。
毎日 歳の離れたお姉ちゃんと喧嘩して、泣きじゃくって。
ママに怒られて。
パパは、、、パパは私の記憶の中にはあまりいない。
幼稚園年長さんの時、脳梗塞で倒れてそれきり。
お葬式にも行けなかった。
まだ幼かった私は"死んだ"という意味を理解していなかった。
すごく過保護な父親だってことは覚えてる。
よく嫌ってほど甘やかされてたからね。

そんな私は週末に同じ市内に住んでいる おばぁちゃんとおじいちゃんの家に遊びに行くのが大好きだった。
おじいちゃんとは血は繋がってない。
おばぁちゃんの再婚相手だったから。
幼い私は本当のおじいちゃんだと思っていたし大好きだった。

そんなおじいちゃんと私の関係は"ありえない"
そう。"ありえない"のだ。
誰にも言えない。
決してなってはいけない関係。
幼い私は血の繋がってないおじいちゃんに手を出されたのだ。
私は意味もわからず、ダメだという意識もなく、ただくすぐったかった。
それは、おばぁちゃんの家に行くと毎回された。
徐々にエスカレートして。
ついには
最後までされた。
痛かったのは未だに覚えてる。
幼いながらに危険を感じた。
"これはいけないことだ"って。
でも、、もう遅かった。
悪いことをしたってわかったら誰にも言えなかった。
怖かった。
今でも"怖い"

その関係は生理がくる歳になるまで続いた。
もちろん。今でもずっと後悔している。

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