いつかの空ーー 君と ーー
私を見て涙を流す二人を私は、見た。


ごめんなさい………だけど私は"彼"を失いたくない。



「祭、ごめん。


お母さん、ごめん」



私は二人に背中を向けた。



去る間際。

本当、一瞬ーー




「なんで……サヨナラするの?



行かないでよ陽葵」


!!!!!



バッ、と振り向くと祭が私を見ていた。



傍観者の様に見ていた私を、祭は見ていた。



祭ーーーー私が見えるの?



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