いつかの空ーー 君と ーー
この時、私は知らなかった。


祭と空しか、知らないこと。



祭が、伝えようとしていたこと。


後に知ることになるのを、私はーー



まだ、知らないーーー。


「帰ろう、陽葵」


そう、祭は穏やかに笑って言った。




< 56 / 96 >

この作品をシェア

pagetop