いつかの空ーー 君と ーー

君が歩いた路ーーー

*青side*



「おい、待てよ。そんな急いだって、良いことないぞ」



前を歩く、空に投げ掛ける俺。


「早くしないと、限定マイメロ売り切れる。


あれを見た時、惚れたね。

必ずゲットする」



なんで、マイメロ?こいつにそんな趣味があるなんて、意外だわ。


首を傾げる俺に、苦笑いの空がいた。


「違うから陽葵にあげんの。あいつ、マイメロ好きだから。


次に会ったら渡すんだ」


陽葵ーー?


そこで、初めて陽葵の名を知ったんだ。


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