甘酸っぱい恋の味【LOVEドロップス企画参加作品】



ノドまで出かかった隼くんへの気持ち。


やっぱり言えなかったのは、隼くんに余計な悩みを増やしたくなかったから。



ううん、違う。


言葉にしなくても隼くんの気持ちが分かったから。


今日、こうやって誘ってくれたのも、わたししてほしいことをしてくれたのも、
全て感謝の気持ちを込めてなんだ。



そう、隼くんはわたしにありがとうって言いたかったんだ。


わたしが隼くんに思ってる感情とは違う。


だったら、隼くんとはこのままサヨナラしたほうがいいんだ。


そのほうがキレイに終われる。




隼くんに気持ちを伝える前に……。



わたしが傷つく前に――……。








< 31 / 43 >

この作品をシェア

pagetop