甘酸っぱい恋の味【LOVEドロップス企画参加作品】



「だから、自分は幸せになっちゃダメなんだって……
多分、それの思いがあるから、隼は好きな子とも付き合わないんだと思う。
自分だけ幸せにはなれないってそう思ってるんじゃないのかな」


「そう……だったんだ……」



隼くんのこと、分かってるようでわたしはまだ、何も分かってなかったんだ。




「だから、気持ちを伝える代わりにこのラムネなんだよね、きっと……」




隼くんからもらったいちごラムネには隼くんの思いがいっぱい詰まってたんだね。


何気なく渡されたと思ってたこのラムネ。


隼くんの好きが詰まっていたのかもしれない。







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