代書屋3

取り調べ室。

刑事「カツ、カツ、カツ、カツ、カツ」

犯人「何やってんすか。刑事さん。」

刑事「靴の足音やってる。」

犯人「何でですか。」

刑事「雰囲気出すためやね。」

犯人「バカなんすか。」

刑事「人は俺のこと、バカというね。」

犯人「バカなんすね。」

刑事「さて、今日はクリスマスだな。」

犯人「今日クリスマスじゃないっすよ。」

刑事「え。」

犯人「今日1月だろ。1月最後の日。」

刑事「え、地球最後の日?」

犯人「いや1月だよ。明日から2月が始まんだよ。」

刑事「そうか、新しい世界が始まるか…」

犯人「いや2月が始まんだよ…」

刑事「なるほどな…」

犯人「だいぶ不毛なやり取りしてんなこれ…」

刑事「どうかな…」

犯人「いや絶対不毛だよ。」

刑事「やっぱりそうか。。」

犯人「薄々感づいてたんじゃねぇかよ。」

刑事「誰が薄毛だ。まだ、横の髪で充分サポート可能だよ。」

犯人「おめーの毛髪協力体制、とんと興味がござらんわ。」

刑事「にんにん」

犯人「いや合わせんで。」

刑事「クリスマスに女性が殺されたらしい。…あ、違う、チキンのやけ食いで、腹壊したらしい。どう思う?」

犯人「知らんがな。」
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