愛され新婚ライフ~クールな彼は極あま旦那様~
……待てよ、彼女がおどおどしていた理由は、本ではなく明日の予定じゃないのか?

もしかすると、一日中本を読むというのは表向きの予定なのかもしれない。彼女は出かけるのかもしれない。
そして、それは夫には言いたくない場所なのかもしれない……。

俺は、彼女にとって居心地がよく、将来に渡り安定した生活を送れる相手として自分をプレゼンテーションした。彼女はそれにのった。

しかし、そこに恋愛感情は介在していない。

俺は『介在』している!!恋している!!
しかし、彼女は違う。

……これは本当にただの邪推なのだが、もしも彼女には他に好きな男がいたとしたらどうだろう。
明日は、その男と会う予定だったりして……。

俺は天井を睨み、戦慄に震えた。
どうにか結婚にこぎつけた妻が俺のものではなかった場合、俺はどうしたらいいのだろう。





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