彼を好きになるまであと、8秒.







「ありがとう」





ふと、この言葉が口から零れた。





「ん?何か言った?」




だけど、その言葉は優くんには聞こえてなかったみたいで。




「ううん、なんでもない」




私は首を軽く振り、二人でいつものように電車に乗った。




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