フェイス
けれど、山田君が一緒ならあたしはまた前を向ける。


あたしは山田君の手を強く握りしめ返した。


「行こうか、彩羽」


「うん」


あたしは手を繋いで歩き出す。


前を向いて……。


「ねぇ、ホテルにフェイスが落ちてたって知ってる?」


誰かの会話が聞こえて来た。


「知ってる知ってる! あの子もなかなかやるよねぇ」


クスクスと笑い声。


なんの話だろうと思って振り向いたけれど、誰が会話をしていたのかわからず、あたしはまた歩き出したのだった。






END

< 271 / 271 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:30

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

女好きの最低男がなぜか私だけ溺愛してくる

総文字数/8,948

恋愛(オフィスラブ)30ページ

第2回ベリーズ文庫デビュー応援コンテストエントリー中
表紙を見る
ゾンビ学園-鏡を見たらソレが感染する!?-

総文字数/76,205

ホラー・オカルト240ページ

表紙を見る
デス・ドール

総文字数/17,499

ホラー・オカルト60ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop