絶対彼氏
☆☆☆

それから数時間、家の一階からは常に物音が聞こえてきていた。


最初は洋二の悲鳴も混ざっていたが、それは途中から聞こえなくなった。


きっと、拘束してガムテープで口をふさいだんだろう。


洋二の悲鳴が途絶えた後も、2人の笑い声は続いていた。


一体どんなことをしているんだろう?


気になったけれど、あたしは今蚊帳の外だ。


2人の意見を無視してアンドロイドの購入を中止するのだから、これくらいは我慢しなきゃいけない。


手持無沙汰になったあたしはスマホを取り出した。
< 226 / 280 >

この作品をシェア

pagetop