復讐日記
意思の強そうな瞳をしている。


「人に復讐することで彩愛が救われるとは思えない」


その言葉にあたしはキョトンとしてしまった。


また、花音が何を言っているのかわからなくなる。


「あたしは救われてるよ。この復讐日記のおかげで」


あたしはそう言い、日記に触れた。


紙の感触が心地いい。


「きっと、それは勘違いだよ」


「勘違い?」


あたしは首をかしげて花音を見た。
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