復讐日記
次々と送られてきている宏哉からのメッセージにあたしはニヤリと笑った。


宏哉はあたしの過去を知らない。


花音の親友ということで連絡をとりあうようになった。


だって、自分を傷つけた人間の弟が、親友のクラスメートになるなんて、運命的だと思わない?


あたしは復讐できるチャンスだと思った。


花音を通じて宏哉と繋がり、メークで顔を誤魔化して近づいた。


丁度彼女募集中だった宏哉はすぐにその気になって、あたしの嘘の告白を真に受けてくれたのだ。

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