復讐日記
明日の復讐相手は中学校時代の先輩だ。


同じ美術部だったその先輩はことあるごとにあたしの絵具やデッサン帳を使っていた。


『今度新しいのを買って返すから』


そう言っていたけれど、新品になって戻って来たことは1度もない。


「これ、楽しい?」


「もちろんだよ。もしかして花音も書いてみたくなった?」


そう聞くと、花音は顔を歪めるようにして笑い、左右に首を振ったのだった。
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