復讐日記
おわり~花音サイド~
彩愛の両親が亡くなった日、彩愛のバイト仲間さんが通り魔に襲われ、家が全焼した。


次々と起こった悲劇はすべて彩愛が日記に書いたものだった。


「彩愛も可愛そうな子だったんだよ」


院内を歩きながらあたしはそう言った。


「わかってる」


宏哉はそう頷いてくれた。


「でも、わからないことが1つあるんだ」


「なに?」


「兄貴は彩愛に何度も謝罪してた。俺が死ねばよかったんだって、泣いてた」


「うん、知ってる。宏哉もミオリちゃんも、剛がやったことを知ってたしね」

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